吉田朋代 チェンバロ リサイタル 02.2.15
 年末のクリスマスコンサート以来すっかりクラッシック付いている我が家(?)。本日はチェンバロを聴き行ってまいりました。チェンバロなんて、ほん最近までは存在すら知らず、「え、なに、なに?それって、大阪名物ハリセンチョップ?・・・・それは、チャンバラトリオ!今日も朝からちぇんばって行こう・・・。」などと冗談抜きで本気で言っていたの
に、偉くなったものです。チェンバロはピアノの元祖ですが音色は弦楽器。鍵盤をた
たいて弦をはじく仕組みです。シンプルで軽やかな音色できっと皆さんも知らず知らずのうちに耳にしているはずです。場所は、関西では泣く子も黙る結婚式を挙げたいチャペルランキングNo.1、ホテル阪急インターナショナルのチャペル。天井が高く広がりも有りかのJ.S.バッハも王侯貴族の前でこんな感じで弾いていたのではとはと思わせる室内音楽には最高の舞台。もちろん聴いている我々は王侯貴族ですよ。
 さて、舞台も揃い、目の覚めるような青いシンプルなドレスで吉田さんの登場です。初ソロリサイタルということで、緊張がこちらまでビンビン伝わってきます。しかし、手が鍵盤に触れた瞬間、天から神が降りたかのように、楽器と一体となって軽やかなメロディを奏で、チェンバロの優しい音色が場の雰囲気を包み込んでいきます。アッという
間にインターバル。その後の一曲目は、バロックヴァイオリンとの共演。「ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ」です。通常のキンキンとしたヴァイオリンとは違った素朴な音色がチェンバロと共鳴しあいゾクゾクするような空間を紡ぎ出します。次からソロに再び戻って新たなる曲想を。どうすればこのような音が出てくるのか考えさせられるメロディが次々と。意外に激しいメロディも奏でられてアッという間の1時間半。ちなみにアンコールの曲は、ヨーグルトのCMの曲として我々も知っている曲でした。そしてアンコールの曲で指が止まり、音がホールに響き終わった時、我々の耳に「ほっ」というため息が。吉田さんの弾き終わった安堵のため息です。我々を優雅な思いにするために・・・・感謝。












ちょこっと番外編です。我々がおおいに興味を示したバロックヴァイオリン。演奏が終わった後にナンと控え室で演奏者の松原優子さん自らの解説でいろいろと教えて頂きました。見た目は通常のものとあまり変わらないのですが、弦がガット(ねじれていない弦)であることが大きな特徴のようです。そのため、通常より半音低い音が基準となります。これがよく耳にするヴァイオリンと違い素朴で柔らかい音になる秘密のひとつであるようです。また、弓の馬の毛も普通より数は少なく、しかも張り方が強くさらに内側に湾曲しています。きっと、隣の弦と触れあわないようにするため弾き方も難しいのではと思いました。そして、このバロックヴァイオリンの生まれ年は1730年。バッハの生きている時代のものです。300年近く前の楽器がこんなに素晴らしい音を出し続けるとは、音楽は永遠ですね。松原さんお疲れのところ丁寧にお話をして頂きありがとうございました。