突然のALFA156とのお別れ。
駐車場は空きっぱなし。
しばしばこのような状況はありましたが156が戻ってくることはありません。
喪に服す訳ではありませんが次にほしい車が全く無いんです。
新車の発表があれば試乗に行き、見積りをもらったりして、高級車以外のセダン、ツーリングワゴンはほとんど乗りました。
だけどほしくならない。
今までずっと新車しか買っていませんでした。
中古車の臭いとか所々に残る前オーナーの変遷の跡が気になるんですね。
このままでは生活に支障をきたすので中古車販売店を経営している友人に相談してみました。
今までにほしかったけど買えなかった車から探すことに。
スポーツカー、RV、1BOXは家庭の事情でNGとなると、セダンかツーリングワゴンしかありません。
中古車となると非常に多くの選択肢ができます。
雑誌を眺めながら悩むこと1週間、数回の家族会議を経て下記の車種に。
  ボルボ、EUNOS500、RASHEEN
関連性を見つけるのが困難ですが、個性的な?というところでしょうか。
EUNOS500は156に似てる所もあります。 時系列で見ると500の方が先ですね。
ボルボは年式の割には高く、RASHEENは絶対数が少なく程度が良いもの、色、グレードを選べません。
EUNOS500もRASHEENと同様に難しいものがありました。
オークションを丹念に見てもらってましたが、なかなか希望の車種が出てきません。

 
 
 

しかしある日、友人から電話がありEUNOS500の紺色が見つかったとの事。
お客さんが持ち込んだ下取り車が偶然EUNOS500だったんです。
2000cc、レザーシート、TV、カーナビ、CDチェンジャー付き!
後期の「20Fレザーパッケージ」かな。 これは希少なモデル。
しかも禁煙車で走行3万7千kmと少なめ。
車検も1年8ヶ月あるし、なんといっても消費税、手数料も入れたトータル50万円。
早速試乗に行って状態を確認。 所々のエクボや傷は板金屋で直してもらい、エンジンはV6なので静かですが更に整備するとの事。 タイヤも9分山。
当分このまま乗れる状態です。
快く商談成立。
ナンバーはもちろん「500」に。 数字の車種ではどうしても希望ナンバーの衝動に。。
フィアットにも500があるので結構多いかも。
友人S.Tに感謝。 損してないよね?

※中古車の事ならマルミコーポレーションにご相談を。

 
 
 

こうして1ヶ月以上の空白期間を経てEUNOS500のオーナーになりました。
走りに関しては高級セダンらしく、極めてソフトな乗り心地です。
当然156と比較するものではありません。
足回りは何とかしたいと思っていて、ダウンサスやGTiのスタビライザー、扁平タイヤ(EUNOSコスモを流用とか)、ブレーキ強化等々考えています。
古い車種になるとオークションや中古部品でしか入手ができず、根気負けしているところです。
エンジンは非常に珍しいV6 2000ccです。 V12 4000ccの半分。。ふと思っただけ。
7000回転からレッドゾーンになっていて回るエンジンかな?と思うのですが、そこに至るまでは長〜い時間が。 低回転での吹け上がりは早いので余計にそう感じるのだと思います。
エンジンの音はあまり聞こえませんが、キーンと甲高い音が混じっていてメカニカルな演出。
とにかくスムーズです。 高級セダンですから。。
街乗りでは申し分ありません。
Photo:マルミコーポレーション

 
 
 

驚くことなかれ。 後部座席が全開トランクスルーになるのです。
これを知ってしまうと世の中のセダンは全てマネしてほしいと思います。
このトランクスルーを駆使してキャンプにも行きました。
テント、タープ、寝袋、コンロ等々。。2人分のキャンプ道具一式です。
自然が大好きなので整備されたキャンプ場を嫌います。
そのため必要なものは全て持参。
以前に乗っていたハイラックスサーフと同じ量を積む事ができました。
余裕はどこにもありませんけど。。
他にも突然の雷雨に見舞われた時に迎えに来てもらい自転車ごと家路に着いたり、組み立て式のローボードを購入した時に持ち帰って送料が浮いたりと、とても重宝してます。
まだ経験がありませんが、布団を敷いてフルフラットで寝ることができるかも。
「近々やってみよう〜」

 
 
 

レザーシートは500が初めてですが、ファブリックシートと比べるとパッと見ただけでも印象が随分と違うことに気がつきました。
ヒートシーターや当然クーラーも付いていませんので夏は暑く冬寒い。
駐車場は地下にあるんですが冬は辛いですね。
最近は表皮の劣化も目立ってきて、クリームを塗っても艶が出なくなってきました。
もう登録から8年目なので仕方ないか。

 
 
 

最初から付いていたSONY製のTVはなんとブラウン管式。
初めて見ました。 と言うよりも車にTVが付いているのが初めてです。
イグニッションONと同時にTVもON!なのですが最初しばらくは画面が真っ白。
ご機嫌斜めの時は1日中真っ白と言う事も。。
映りは良いです。 アンテナは後部ガラスに貼り付けてあるので外に触覚のようなアンテナはありません。
とにかく渋滞が楽になりました。 TVで気が紛れて全くイライラしません。
ナビゲーションも初めてになりますが、地図は5年くらい前のものらしく真新しい道路を走っていると草原を突っ切っているナビゲーションになったりします。
良く裏道を探すのですがこの時は天からのありがたい贈り物と化します。
こういう時に画面が白くなると困るんですね。
というか、画面が白いとCDもラジオも手探り状態。。
「愛着が湧いてきたので簡単に直らないかな〜」
ブラウン管とあって発光が強く、しかも取り付け場所が下の方なので、夜はちょうど懐中電灯を下から当てたような顔になってしまいます。
面白いやら怖いやら。。

 
 
  リアが時代遅れだなと思ってからどうにも気になって仕方なくなり、ネットで内側のランプを消すことを見つけました。
昼間はあまり変化がありませんが、夜はちょっと近代化した印象が出たと思います。
ほとんどの人が気が付かない些細なことなのですが。。
しかも運転している自分からは、後ろのトラックのメッキ部分にぼんやり映っているところをミラーで見れるぐらいですけど。
 
 
  EUNOS500のデザインは今でも通用すると思ってます。
世田谷のMAZDAに500好きの営業所長がいて、中古車コーナーは500だらけ。
こんなに集まっているのは全国でここだけですよと所長。(今は違うと思います。 だってネットの中古車検索で全国に15台しかないんです。)
中古雑誌の500の欄でも目立ってました。
どうしてもGTiを見たくて足を運んだのですが、試乗の間はずっと500を褒め称えてました。
しかしGTiは高くて買えませんでしたが、他で500を買ってもメンテナンスに慣れているから来て下さいと温かい言葉をいただきました。
500は今では絶対に作れない車になってしまいました。
高度な設計が可能となった昨今、剛性、衝突安全等ボディに関する基準を満たすためにはこのデザインだと無理でしょう。
最も困難なのがエンジンですね。 V6 2000cc。
知人に聞いたところでは、直4とV6では開発コスト、製造コスト共に雲泥の差が出るとか。
利益を考えると絶対にありえない選択肢だそうです。
V6はスムーズで静かですが、直4でも精度の向上や機構の工夫などで勝るとも劣らないレベルにあるので、やっぱり2000ccクラスは直4になるとか。
リトラクタブルライトのユーノスロードスターと同じですけど、いろんな意味で現代において希少な車である事は間違い無い(長井秀和)。
Photo:戸田峠
 
 
 

突然ですが、走っていると不思議とリアウィンドゥが濡れないんです。
高速道路で途中から雨が降ってきた時や、車庫から出てしばらく青信号が続いた時に、ふとバックミラーを覗くと濡れていないんです。
初めは驚きました。
台風の時は風向きが変わる時だけパラパラッと降りかかって面白いですね。
雨の日に高速道路で数時間連続走行していると乾いてる時もあります。
これは狙った設計なのでしょうか。
500のトリビアでした。

 
 
 

今のところこのように大変便利に使っています。
もう2年経つのでそろそろ次かなとも思いますが、ALFA156に乗ってからというもの、あまり街で見ない車を選んでいるので何にするか難しい。。
色で個性を出してみてもいいですね。
最近赤い車が少なくなったような気がします。
「S.Tに相談してみようかな〜」