H22. 7.27

 暑い !!   暑い !!  いつまで続くのか お先が見えない 猛暑日の連続に辟易としています。

 日本列島も熱帯化に除々に向かっていると言われておりますが、9年後には平均気温が 2〜3度上昇するとか・・・

  窓を開け放し、簾をかけ、蚊取り線香をつけて、そよそよと入ってくる爽やかな風に身をまかせての うたた寝・・・・・

今では味うことのできない素晴らしい思い出となっています。



 猛暑日の続く今、 熱中症には十分気をつけて・・・・・こんな記事が 「健康と医学」 に載っていました。

 熱中症というと猫も杓子も水を飲めと言う。間違いではないが、さりとて正しくない。

 熱中症予防の最重要点は、水分補給でなく、涼しい場所を探すことと、風を読むこと。 温度湿度が過度に上昇すると

いくら水を飲んでも なんの役にもたたない。

 クーラーのバッチリ効いた部屋では、熱中症は決して起こらない。 クーラーの不十分な個所でも、風さえあれば、これ

また 熱中症は非常に起こりにくい。

 濡れた皮膚に風が当たれば、そこには蒸発という現象が生まれて、皮膚の温度を奪い去ってくれる。  こうして体温が

下がり、熱中症の予防が始まるのである。

 流れる空気 風は水分を強力に蒸発させる。 目に見えない少量の汗までも蒸発させ、体温を低下させる。

 風速が1メータル増える度に、体温は1度下がる。 これぞ凍死の遠因。 この遠因を熱中症に上手に生かすことこそ

最良の方法である。

 風が無ければ作ればよい。 自然の風が無ければ、扇子パタパタ、うちわばたばた の風で OK 。

 熱中症で忘れてならないのが、汗訓練である。 いくら風で蒸発させるといっても、汗がなければ空振りに終わる。

 老いも若きも汗かき下手では、いくら水分を補給しても、水デブ、汗なしとなって 熱中症予防も期待はずれに終わる。

 汗かき訓練は至って簡単。 10分程度 高温外気に身をさらすだけ。 暑さ刺激によって、営業中の汗腺はより一層

働くし、開店休業中の汗腺も働きだす。

 しかし、水分に頼りすぎも困ります。 水分補給とは、発汗によって消費した水分を補うだけなので 「水分補給で絶対

大丈夫」 は厳禁です。

 君子危きに近寄らずとか。 水分補給の有無にかかわらず、熱中症予防のために、君子は涼しい場所と風を求める

べきである。                                              
                                                     医学博士    松原英多