86号

                          歩きやすい靴は人生を変える


 人間の足は 指、甲、かかと、の三つに分かれている。 指は運動性に富み 指で地面をけって前に進む。 甲は弾力性

に富み、体重を支えたり 跳躍するとき バネの役割をする。 かかとは体を安定させる。

 三つの機能は年と共に衰えて けりが利かなくなり、足の裏全体で着地するようになる。  脚力の衰えから 足を引きず

って歩くようになり、歩幅に狭くなり ちょっとしたことで、つまずいて転び、骨折することもある。

 機能の衰えを カバーする高齢者用の靴とは ?

 老人靴 (正常に歩けるのは 58歳位迄) の原則は
@ 軽くて滑らないこと。 ゴム底が良い。 300グラム以下が理想

A かかとを安定させる為、かかとのカーブに沿って丸く掘りこむ。 B 足の裏はフィットするよう中底を上げる。

C 弱った足のけり出しを 補強するため、つま先が普通の靴より上がっている。 

 つま先に1センチ位のゆとりがある靴を選ぶとよい。 多少高くても自分に合った靴を じっくり探す姿勢が大事です。

 正常に歩けるのは 58歳位迄。 脚力の衰えを防ぐには、裸足で歩くのが一番。 家の中では スリッパをはかない

(足の指で床をしっかりと つかむ) 外出の時も裸足で靴を履く。

 おふろの中で 足を延ばし 足首をぐるぐると回すのもよい。 散歩は自然の歩幅で一歩ずつ踏みしめて。 靴は』目的に

合わせ履き分けることが大切です。

 自分に合う靴がないち出無精になり 体も弱ってしまう。 歩きやすい靴は人生を変えます。