独断と偏見の寝袋選び
◆形による分類◆
寝袋には大きく分けて二つの形状があります。
「封筒型」と「マミー型」です。
封筒型とはオフトンの形。長方形の寝袋です。
マミー型の「Mummy」とはミイラの事で
ミイラの包帯のごとく、体にぴったりフィットした形となっています。
違いは何なのでしょう?
封筒型:広々・かさばる・重い・上下を分離して布団のような使い方をできるモデルもある。
マミー型:あまり身動きできない・コンパクト・軽量・保温効率が良い。
つまり、かさばって良く、あまり寒いところに行かない人は封筒型
その逆の方はマミー型が適しているということになります。
このサイトでは、最初の寝袋としてはマミー型をお奨めしておきます。
理由は
街を離れ、より自然の懐に入っていくという目的に適っている。
コンパクトである故に車以外での移動にも使える(公共交通機関・徒歩・自転車など)。
冬季に使用できるモデルも充実している。
逆にいえば、この3点を殆ど気にしなければ封筒型の快適性が際だってくる事になります。
(大型のRVで移動、初夏から初秋のオートキャンプのみ。しかも小さい子供がいる等)
◆綿の素材による分類◆
中綿は、大きく分けて2つになります。
「ダウン」と「化繊」です。
ダウンは、品質によってピンからキリまであり、
化繊綿も高機能の中空繊維から、ただのアクリル綿まで色々です。
ダウンの特徴は
同じ暖かさなら化繊よりかなり軽い
同じ暖かさなら化繊よりかなりコンパクトになる
扱いを誤らなければ長期間劣化せずに使用できる
水に濡れると保温力がゼロに
比較的高価
化繊綿の特徴は
あまり軽量コンパクトにはならない
わりと気をつけて扱っていても2−3年で綿がつぶれ保温力が落ちてくる
水に濡れてもある程度保温できる
となります。
ここでは、水濡れの可能性の大きな使い方がメインで(カヌーなど)ない限りダウンをお奨めします。
末永く使え、軽量さのおかげか寝心地も良いからです。
◆中綿の品質◆
寝袋の中綿としてのダウンは通常「フィルパワー」という数字で表されます。
これは、ダウンのふくらみ具合を示す指標で、1オンスのダウンが何立方inchに膨らむかを表します。
おおむね目安は以下の通り
600−699 高級ダウン(家庭用最高級羽根布団はこのくらい)
700 以上 ほぼ登山用途のみに使用される最高級品
◆その他諸々◆
寝袋には出入り用のジッパーが右にあるものと左にあるものがあります。
通例同じ製品の右ジッパーと左ジッパーは連結してダブルサイズになるよう設計されており
ファミリー・カップルに便利。
ダウンの寝袋には「ゴア・ドライロフト」という表示のあるものがあります。
これは、W.Lゴア社の防水透湿膜でダウンを水分からガードしたもので
悪天候時に有効です。ただし、水没(沈)するような使い方なら
やはり化繊の寝袋をお奨めします。
同じくW.Lゴア社の素材ゴアテックスでできている事が多い関連商品に
「シュラフカバー」というものがあります。これは、寝袋に被せて使用すると
水分から寝袋をまもり、かつ保温性を上げるもの。また、別体ですのでとがった石や木の枝などから
寝袋を保護する効果も大です。テントを使用しないで野外で眠るとき簡易シェルターとなります。
また、単体で使用すれば温暖時向けの小型寝袋としても使えます。
マットは必ず使用しましょう。寝袋の綿は体の下では体重により心許なくつぶれてしまい
充分な保温効果を発揮できません。
野外での敷き布団。それがマットなのです。
◆使っている寝袋◆ 工事中
ノースフェイス ブルーカズー
カリマーマカルー
モンベルのよくワカラン化繊寝袋
◆気になる寝袋◆ 工事中
ウェスタンマウンテニアリング
フェザーフレンズ
マーモット
モンベル・ダウンハガー
スノーピーク・キャンプオフトン
シェラデザインズの昔の寝袋