独断と偏見のテント選び(工事中)
キャンプをするときなぜテントをはるのでしょうか?
「雨に濡れるのがいやだから」「虫に刺されるのを避けるため」
「外から丸見えなのもこまる」「外だと寒い」
テントは、刻々変化する外界から、一定の快適なスペースを
常時確保するためのシェルターです。暑くも寒くもない好天で、
人を刺す虫や、危険な生物もいない環境なら、テントは不要かもしれません。
T実際、良好なコンディションの時、オープンエアで眠るのは気持ちよいものです。
天候が悪化したときこそ、テントはその真価を発揮します。
私にとってテントのポイントとは、
・雨風から確実に守ってくれるか
・荷物と共に中に居て快適なだけのスペースがあるか
・設営が簡単か
でしょうか。
これらを満たした上で、デザインの好みというのもあるでしょう。
家みたいなものですからね。
一般的に、テントの強度と、スペースの確保は相反する傾向があり
大きなテントほど、強風に弱いです。
スペースを広くとり、しかも強いテントにするには
設計の工夫や、材料の工夫が不可欠です。
ここでは、山岳用のテントをお奨めします。
理由は、上記3要素をハイレベルで満たしているものが多く、
しかも軽量コンパクトであるからです。
◆使っているテント◆
モステントがMSRに吸収され、基本設計も、価格の高さもほぼそのままに
リニューアルされました。特徴はポールの張りが強く、設営に力がいること。
きちんと設営できると、殆ど張りジワのない仕上がりになること。
風雨に強いこと。生地が厚くて頑丈なことでしょうか。
私が使用しているのは96年型のオリンピックですが、これに慣れると
他のテントは弛んで張っているように見えてしまいます。
かなりの強風でもびくともしません。
入り口が小さく、出入りが不便なのが欠点です。
大型テントが欲しくなり、モンベルアウトレットにてステラリッジ6を購入しました。
完全な長方形のフロアの形が、使い勝手良く、前後に広く取られた前室も
使い勝手の良いものです。耐候性も文句無しです。
欠点は夏季使用時の黄色いフライシート。
視認性は高いのですが、夏季は昆虫の巣窟と化します。
日本のバックパッカーの定番。1〜2人用を使っていますが
ポールスリーブがつながっているため設営はとにかく簡単で、
一人で1分以内でしょうか。欠点はよく言われているとおり、
フロアに軽量な生地を使用しているため、豪雨で浸水することです。
◆気になるテント◆
シェラデザインのテントの特徴は特許のつり下げ構造による、設営の簡単さです。
また、設営が非常に簡単であるのに、トップレベルの耐候性を誇っています。
比較的軽量であるのも美点です。また、ホワイトとブルーの配色は非常に美しく
テント内を明るく見せています。いいことづくめのようですが、まさにそのとおり
欠点の少ないテントだとおもわれます。
個人的には、ストレッチドームAST・ストレッチプレリュードASTが魅力的です。
ジオデシック構造のテント「ポールスリーブオーバルインテンション」で、
カーブしたポールが交差して半球形の空間を形作るテントの原型を最初に商品化したメーカーです。
プレーンなジオデシック構造のエクスペディション系のテントにこのメーカーの真価があるような気がします。
3シーズン系は様々なモデルがでていますが、試行錯誤を重ねている感もあります。
身近で実物を所有している人が無いのでショップで見た感想になりますが。
山岳用テントの設計手法を使って、軽量強靱なファミリーテントを追求したのが
ランドブリーズシリーズという印象です。現在の所ちょっと重いかなとも思いますが
車でしか移動しない場合は良い選択になると思います。
このメーカーは改良に熱心なのでこの先どんどん完成度があがると思います。
ノースフェイスからスピンアウトしたメンバーで設立されたブランドです。
テントの造りでは、ノースフェイスとシェラデザインの中間のような感じです。
主力は2〜3人用のモデルで、それ以外はあまりモデルがありません。
低温でも劣化しない素材を使用し、フライに透明な窓をつけたのも
ここが最初だったような(自信なし)。
ファミリー・カジュアル向けの製品ラインはなく、全てハードコア系の製品です。
アパレルにも優れたものが多いです。
マウンテンハードウェア、パタゴニアなどとならぶハードコア系ブランド。
テントは傍目にちょっと変わったデザインが多く、まだ模索途上といった感も
ありますが、素材・造りは贅沢で、安く売りに出ていたりしたら買いでしょう。
テントのスタッフバッグが風呂敷状になっており撤収がしやすいのも美点。
このメーカーは、シュラフの製造から始まっており、ダウンシュラフは超一流。
また、アパレルも非常に良いです。
ガルーダが、ディナデザインに吸収されてだいぶ経ちました。
実物を張ったところに殆どお目にかかっていないのですが
インナーポールのユニークな設計と、モスに並ぶ(個人的感想)美しいカラーリングで
かなり気になるテントです。というかホシイ(爆)。