「レ・シルフィード」ものがたりにかえて

「レ・シルフィード」には、きちんとしたストーリーはありません。シルフィード(空気の精)たちと詩人が、ショパンのピアノ曲をオーケストレーションした叙情的な曲に乗って、静かに美しく踊ります。


プレリュード
第7番作品28-7

(原曲イ長調を変イ長調に編曲)
ゆっくりした序曲で幕が開く。

ノクターン
第10番変イ長調作品32-2
詩人の肩に両側から頭をもたせかけるソリストたちとそれを取り巻くコール・ド・バレエ。少しずつ陣容を変えながら滑るように舞う。

ワルツ
変ト長調作品70-1
女性ソリストによる軽やかな踊り。

マズルカ
第23番ニ長調作品33-2
女性ソリストによる躍動感のある明るいソロ。

マズルカ
第24番ハ長調作品33-3
詩人により踊られる伸びやかなソロ。

プレリュード
第7番イ長調作品28-7
幕開きと同じプレリュードに乗せて、女性ソリストが踊る。

ワルツ
第7番嬰ハ短調作品64-2
シルフィードと詩人による情緒あふれるパ・ド・ドゥ。

ワルツ
第1番変ホ長調作品18
(華麗なる大円舞曲)
コールドバレエが一斉に踊り出し、ソリストの踊りと交互に舞台を盛り上げ、幕となる。

1999/6/25〜27 新国立劇場<トリプル・ビル>公演パンフレットより