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矗石楼を通り過ぎて、少し西に進むと左側の南江へ降りる小道があったので、下の川岸まで降りて行ったが義岩らしきものはない。おかしい、大体ここに誰も人が来ないのはおかしい。とにもかくにも、義岩を見ないで晋州を去ることは絶対にできない、さてどうしよう。
私は、すぐに川岸から上に登り、門の所まで引き返して最初からやり直すことにした。
あたりをもう一度よく見ると、矗石楼の南江側に義岩の標識があるではないか、慌て者の私は先ほどこの標識に気付かず通り過ぎてしまったのだ。
早速、この義岩の標識がある所から下の南江の川岸へ降りて行った。辺りには一〇人くらいの人が、南江や周囲の景色をぼんやり見ていた。少し進むと、水面から一メートル四方で高さ五〇センチメートルくらいの丸みを帯びた形をしている小石があり、その小石が朱論介が日本軍武将を抱いて身を投じた義岩だとすぐ分かった。【写真(晋州城の南江に浮かぶ義岩)】
そばにいたアジシに頼んで、私が義岩に立ったところを私のデジカメで撮ってもらった。
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03年07月29日
松尾波笑
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