韓国旅行記:ヨン様の国,ソウル・木浦・珍島・光州・麗水・晋州・統営・鎮海・釜山の歩き方

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4.珍島
成田からソウルに入り、ソウルから南下して木浦、珍島、光州、麗水、晋州、統営、釜山、鎮海へ行く
本に出てくる写真 本の文章 撮影者
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この気がはしかいそうで、中々きかん気の強そうなアジュマの妖しい色気とは何であろうか?
色気とは感受性の強い女性が発信するエネルギーではないだろうか。
秘め事をしようといえば、何も言わず目だけで反応し、素早くかつまた妖しく良いわよと答えてくれそうな、高感度な感受性を持つ女性が発信する濃密なエネルギーに男は色気を感じるのである。とにかく、韓国女性には、屈託がなくて率直でそれでいて抜け目のない妖しい色気がある。
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それでは、男を惑わす韓国女性の色気について私見を紹介させていただく。

《●男を惑わす女性の色気》

概して韓国の女性は色気がある、なぜだろうか?
彼女たちの色気がどのようにして生まれるかについて、私は自論を持っている。
彼女達の男を惑わす色気は、親や家庭や厳しい自然が、彼女達に対して幼いころから常に自分の才覚で生きることを要求してきた(要求せざるを得なかった)生活環境が生んだものである。
男に比べて経済的に弱い立場にあった女性は、男に頼らざるを得ないため男の関心や歓心を獲得することも生きていくための必要条件であった。つまり、彼女達の厳しい生活環境が、「常に緊張感を持つこと、絶えず男の視線を意識すること、男の心理を一生懸命読み取り上手に媚びること、いつも自分のアピールに心がけること、どのようにすれば自分が相手に気に入られるかを研究すること」を、幼い頃から強要してきたのである。

もちろん、厳しい生活環境は、自分に利益をもたらす社交術や自己PR能力(これらは必ずしも男に関係しない)を持つことをも幼い頃から強要してきたのである。

その結果、厳しい環境における彼女達の日頃の努力が実を結んで韓国女性の色気は本物となった。そして、今は故人となられた日本の超有名なある歴史小説家に、朝鮮民族女性の色気と媚びは男を惑わし自国を滅ぼすとまで言わしめたのである。
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03年07月27日

松尾波笑
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また、アジシは、海沿いに少し行けば案内板があり、そこに詳しい説明文が出ているからそれを見てくださいと言った。行ってみると、確かにそこには、海割れ現象時に、道の上を歩く大勢の人を映した大きな写真の標示板があった。【写真(海割れ現象時の写真標示板)】
03年07月27日

松尾波笑
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百聞は一見に如かずで、写真を見てすぐ分かった、ここにおいて私の難問は一気に解決したのである。右側の島が海割れで地続きになる茅島であった。【写真(前方右側の島が茅島)】


03年07月27日

松尾波笑
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私が今いる所は、朝鮮半島の南西端にある珍島であるが、珍島のかなり南に済州島がある。一九八五年の韓国駐在二年目だったと思うが、勤務する合弁会社の社員旅行で、私は初めて済州島へ行った。
七、八人のメンバーと島内の観光コースを回っている時、蒙古の影響が残る家屋を紹介された。蒙古式家屋の特徴について説明があり、その家の庭には大きな柿の木が植えられていた。観光ガイドの若いアガシが柿の木の葉っぱを手にして、昔の人は用を足した後この柿の柔らかい葉で後始末をしていたと教えてくれた。
私は、この時モンゴル帝国が朝鮮半島に及ぼした影響を初めて具体的に認識した。(一二七三年にモンゴルは済州島に侵攻している。)

モンゴルは朝鮮半島を服属させると、すぐにその矛先を日本に向けた。モンゴルが北九州に侵攻してきた元寇の役はみなさんご存知の通りである。

我々は、朝鮮半島へ多大な影響を与えた外部勢力として、誰でも中国をあげ誰でも中国の影響力の大きさを認めるが、モンゴルの存在を忘れがちである。

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ここでは、モンゴル(蒙古)が朝鮮民族に与えた、強者優先主義と騎馬民族的思考方法について私の持論を紹介したい。

《●強者優先主義と遊牧騎馬民族的思考方法》

第二章の「五秒で変わる交通信号灯」で述べたとおり、韓国は車優先社会であり強者優先主義である。これらは韓国社会の本質的な特徴を端的に表していると思う。この強者優先主義は、蒙古民族の影響を色濃く受けた結果である。

我々日本人はあまり認識していないが、朝鮮半島は世界に君臨したモンゴル帝国の支配を受けた。一三世紀から一四世紀にかけて約百三十年間、時の高麗王朝はモンゴル帝国の支配下にあり、代々モンゴルの王女を王妃として迎え姻戚関係にあった。
当然ながら、この時モンゴルから遊牧社会の風俗、習慣、文化が移入された。日本の韓国併合期間が三十六年間であり、その四倍ちかい長きにわたる異文化の支配は朝鮮半島に大きな影響を与えた。このモンゴル遊牧騎馬民族の影響が、韓国と日本の違いを決定的なものにした。
(もっとも、四世紀から七世紀にかけて朝鮮半島北部で栄えた高句麗は、狩猟生活を営み強力な騎馬集団を持ち、王を頂点とする部族連合国家を形成していた。従って、当然ながら、この高句麗の影響もうけたわけで、モンゴルだけから遊牧騎馬民族の風習を学んだとは言えないのではあるが・・・・・・)


韓国は、モンゴル騎馬民族から機動性と変わり身の速さの有益性を知り、強者優先主義の大切さを学んだのである。モンゴルや中国などの異民族との交流を通じて、社交術や外交術に磨きをかけ、自己主張、ネゴ、たかりをキーワードに絶えず緊張感を維持しながら我が身を守ってきたのである。
この時形成された韓国人の精神構造や思考方法は、鎖国島平和国日本でのんびりと世間知らずの土着文化を育ててきた日本人のものと全く異なるものになり、決定的に相容れないものとなった。つまり、精神構造や思考方法が、まったく正反対のものとなった。


日韓の合わない水と油の関係、お互いに嫌な面(相違点)ばかり目について相手を大嫌いになる精神構造が形成されるに至った根源(出発点)はここにある。


韓国人と日本人はすぐ隣国同士であり、外観的容貌は全く同じであり、同じ中国漢字文化圏に属している。従って、韓国人と日本人は兄弟のように精神構造や思考方法が同じであるとつい考えがちであるが、それは完全な誤解である。

単純に言えば、日本人と韓国人は日本人と欧米人以上に精神構造が本質的に異なることを強く意識してつきあうべきである。そうすれば、現在お互いに嫌だと思っている面を冷静に好意的にとらえることができ、相手の気持ちや立場を深く理解できるようになるのである。

03年07月27日

松尾波笑


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