ある日実家の家族会議でセカンドカーについて話し合いました。
母親がメインで乗ることになるので、小型で取り回しが容易なもの、それでいて軽には懲りていたので1300ccクラスで考えることになりました。
当時の1300ccと言うとスターレットやマーチ、カルタス等です。
この頃私は少し離れた所で一人暮らしをしていたので、興味半分で聞いていました。 乗れませんので。
しかし車選びに慣れていない両親では心許無いので私が選ぶ事に。
数週間後に幾つか候補を持って言ったのですが、母親から出た車種はホンダのデルソルでした。
しかも1600cc。
大きさが小さい点では希望通りですが、こんなにスポーティーなものを選ぶとは思ってもいなかったので驚きです。
あまり細かいことは抜きにして、ただ「かわいい」と言う事で興味があるようでしたが。
そこで私から出たカウンタートークは「ロードスター」です。
発表当時から一度は乗ってみたいと考えていて、しかし実用面でかなわなかった車だったので、母親の車とはいえ千載一遇のチャンス!
ここからデルソル→ロードスターへの猛攻開始です。
ロードスターの良さをエンスー側の意見で言っても理解してもらえず通じません。
売却時の事を考えて中古市場での相場を友人S.T(良く出てくるな〜)に聞いてみることに。
差は歴然でロードスターの買取査定額は、デルソルとの新車時の差額を数十万円上回る高値が付いていました。 ロードスターにすれば後で得をするという事です。
これが決定打となり無事ロードスターで決定!!
1800ccのSスペシャルで色は赤にしました。

 
 
 

残念な点といえば母親はAT限定で免許を取得していたのでATという事。。
「仕方ないか〜」
しかし嬉しい事に一人暮らしの私にも乗らせてもらえる上、駐車場まで借りてくれました。 感謝感激!
ということで今まで夕飯目当てで実家に戻っていた(?)ところ、ロードスター目当てで頻繁に帰るのでした。
母親が乗るとハイカラって感じです。
私が乗る時は専らオープン。
真夏でも真冬でも小雨でもオープン!  天井高:∞!!
ただ交通量が多いところでは排気ガスが嫌いなのでクローズ。。その点今は排気ガス規制でずいぶん良くなりましたね。
何の目的も無くただドライブすることが多くなりました。
会社から家に帰ってくると家の前にロードスターが待っています。
夏の夜が一番気持ち良いですね。 もちろんオープンで。
冬も暖房をつければそんなに寒くありません。

 
 
 

初めに曲がった時に少し違和感を感じました。
思ったより横Gが感じられず自分中心に車が回転する感覚です。
シートが重心の真ん中にあるからこのように感じるんですね。
それからというもの曲がるのが楽しくて楽しくて。。
一番印象に残っているのが河口湖から宮御坂ICに抜ける時に通った御坂峠です。
地図を見たら道がクネクネしてたのでわざわざ遠回りを。。
景色もさることながらコーナーの連続でスキーで例えるとリズミカルにウェイデルンで下っている感じです。 踏み込んでエッジを効かせて、板の反動ですばやく反対側へ体重移動。 ロングターンはカービングの要領でオンザレール。 とても爽快でした。
このような状態の時には決まって道を間違えたり目的地を通り過ぎたりします。
何も考えずにずっと道なりに下って行ってしまうんです。 もちろん途中の展望台も。
同乗者からはクレームがしばしば。。
「今度はゆっくり行こうかな〜」
Photo:阿蘇(走行中のロードスターはイメージ)

 
 
  あまり過信すると危険です。
友人のロードスター(白いので紅白。)と筑波山へ行った時の事。
あいにくの雨になってしまいましたが、それもまたしっとりとしていい感じです。
路面が濡れているので慎重に運転していたのですが登るに連れてヒートアップ、ペースアップ。
リアが滑り始めたので次の180°ターンでもうちょっと派手にお尻を振ってみようかなと思ってアクセルオン。
予想以上に滑ってしまいましたがコントロール内で治まりました。
驚いたのは次の瞬間。 前を走っていた友人のロードスターが私の挙動を見て心配し、止まっていたのです。
なんとか私も止まりましたが、アクセルオンでまさにコーナーを抜けようとしていたところなので危うく衝突するところでした。
峠を降りて喫茶店でお茶しながら笑い話になったんですけど。。
コーナリングの限界を超えると挙動が激しいですね。
ドライビングテクニックの問題でしょうからもっと上手になろう。
Photo:筑波山
 
 
  ロードスターのパッシングを見た事はありますか?
ここで紹介できないのが残念ですが、中古車屋に出かけた時にでも見せてもらってください。
 1.開く
 2.発光!
 3.閉じる
たったこれだけの動作なのですが、ウーパールーパーのようなロードスターの顔と相俟ってなんとも愛らしい。
子供や女性にウケが良いですね。
対向車線に右折で待っている車を見つけるとつい譲ってしまいます。
スイッチONから光るタイミングがずれるので、タイミングを誤ると譲った方が通り過ぎてから光りとても虚しい気持ちになります。 練習してから使ってください。
リトラクタブルライトはいろいろな理由があって今後の新車には採用されないようです。
何であれ無くなっていく事は寂しいですね。
 
 
 

ロードスターの車内は大変狭い。
DIYへ買い物に行った帰りは決まってオープンです。
オープンにすれば物干し竿も運搬できますし、幌の上に縛り付ければ大きなBOXもOKです。
でもほとんどの場合は助手席の足元。 この時は体育座りしてもらいます。
2人乗りとも相俟って、こんな協力し合うシチュエーションが2人の関係をより深いものに。。?
Photo:鴨川

 
 
 

洗車楽々、ワックスがけ楽々。
出かける前に10分もあればすっかりきれいになります。
洗車前には必ず天気予報をチェックして、2日以内に雨マークが無い事を確認してから取り掛かっていましたが、明日雨でも夕方から雨でも洗っていました。
こんなにいつもきれいにしていた車は後にも先にもありません。

 
 
 

ロードスターは突然私の目の前から消えたのですが、最後まで母親を守ってくれた事を感謝します。
機会があれば同じ型にもう一度乗ってみたいです。
そう、2人でゆっくり過ごす時間がとれるようになったら。。

長崎に旅行へ行った時に現地でロードスターのレンタカーを借りました。
長崎から島原へ行きフェリーで熊本へ。
もちろん最高でした。
詳細はこちらへ。