Ajanta : アジャンター <<--Home
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昼の11:30頃バナーラス駅を出発。南西に向けて1000Km以上の列車行。トラブルに見まわれつつ、翌日のPM12:10、バナーラスを発って25時間、ブサルバル駅に到着。さー待ちに待ったこの旅のハイライト第1弾、アジャンター。
アジャンター
マハラショタ州:バナナ、木綿の産地。ブサバル駅から一本道を延々とデカン高原の端を南下する事、1時間半、アジャンターに到着。ここからはアジャンター専用ガイドが付く。

まずは腹ごしらえと、入り口横のレストランでチキンマサラを注文。これが辛い。
(寝台列車で出た食事も辛かった。ホテルの食事は外国人観光客向けに味が調整されている)

入口から石段を上ると遺跡がある。
石段の下には強引な籠屋(?)がいる。椅子に長い棒が2本平行にとり付けてあって、それに我々を乗せて担いで遺跡までつれて行くと言う。一人10ドルだと!背後に椅子を置き、行手を阻み、無理やり座らせようとする。かなり強引な手口だ。たいした距離じゃない。誰が乗るか!!

蛇行するワーグラー川がデカン高原を深く削り、その断崖にアジャンター遺跡はある。19世紀初めに、この辺で虎狩をしていたイギリス士官が偶然発見した。
(虎がいたとは驚きである)ここは仏教石窟寺院遺跡で、馬蹄型をした崖に、ぐるっと30もの洞窟がある。

各窟は入り口から順番にナンバーが振られている(年代順ではない)。No.8,9,10,12,13,15Aの6ヶ所はBC1世紀〜AD1世紀に作られ、第1期窟と呼ばれる小乗仏教のもの。他は5世紀〜7世紀頃に作られてとされる第2期窟、大乗仏教のもの。

No.1右の写真はNo.1の中。何処もフラッシュ、三脚は厳禁。第2期のものはどれも窟の正面に仏像が鎮座し、周り一面に色鮮やかな壁画が施されている。

只ひたすら、よくぞここまで残ったと思う。こんなに綺麗にかつ大量に残っているものは見た事が無い。

かつてヨーロッパの歴史家が初めてインドを訪れた時、タージ・マハルを見てインドの宝石と呼んだ。その後、ここを訪れ、アジャンターはインドの宝石屋だと言ったそうな(日本語の上手なこのガイドが誇らしげに言ってた)

連華手菩薩左写真は、アジャンタで最も美しい連華手菩薩。右手に蓮の花を持ち仏像の左手壁面に描かれている。(実物はもっと綺麗)

右下は、仏像の右壁面に描かれていた菩薩様で、「アジャンターの黒姫」と呼ばれている。
アジャンタの黒姫

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