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エル・カズネ
アラビア半島から北上してきた遊牧民ナバティア人が岩山をくり貫いて紀元前1
世紀ころ作り上げ、2世紀ころローマ人の許で繁栄の極に達した中継都市ペト
ラ。
ここは巨大な岩の壁と曲がりくねった峡谷に守られ、その高さ100m幅3m
の谷合を1Km程進むと突然日光の下にこのエル・カズネが現れる。
まさに物語に出てくる様な壮麗な神殿に一瞬息が止った。
幻想的なバラ色の岩をくり貫いた高さ30mの宝物殿で、映画「インディージ
ョーンズ/最後の聖戦」のクライマックスの舞台にも使われている。
今回の旅行で見たかった遺跡の一つで、実はその内部が気になってしかたがな
かった。がらんとした10数m程の空洞で特になにもなし。映画の印象が強く少
し肩透かしをくらった感じ。
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アーン・トウーム
エル・カズネをさらに進むとロイヤルトウーム(王家の墓)と呼ばれる岩窟墳
墓群に出る。これはその一つアーン・トウーム。
アーンとは丸い宝物入れの事。屋根の一番上に装飾されている石の球体で中に
宝物が入っていると誤解していたのだそうだ。
室内は何もなく、遊牧民が生活の為に焚いた焚火で煤けている。
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