１．「中東」ってどこ？ 中東」と言うと、私はなんとなく、インドとヨーロッパの間くらいだろうと漠然とイメージし、TVや新聞では紛争の話題が多く、「危ない地域」の印象が強い。西の方角なのに何故「東」なんて思っていた。では、いったい何処なんだ？ この「中東（Middle East)」と言うのは、欧州の人々が、東の端「極東」（例えば日本）に対して、その中間あたりだから「中東」と呼んだのが始まり。だから、地理的にはとても曖昧なのだそうだ。東はアフガニスタン、西はモロッコまでを呼ぶ場合が多い。 アラブ連盟加盟国でみると、下図のように広範に渡る。 外務省によると、省内に中近東アフリカ局があって、その下に中近東第1課と中近東第2課があり、これら広範に渡る中東の国々を担当している。しかし、ジブチ、ソマリア、モーリタニアはアフリカ課に任されているそうだ。 ちなみに、地図西端の西サハラは、アラブか非アラブかと言うとアラブに属する。ここはスペイン領サハラで、1976年にスペインの撤退を機にモロッコ軍が西サハラに侵入し、その後、アルジェリアがサハラ・アラブ民主共和国の建設を目指す西サハラ解放勢力を支援するものの、サハラ・アラブ民主共和国はまだ成立していない。（2000年現在）